ヨコハマSDGsアイデア博参加事業 活動報告
8月1日に開催された「ヨコハマSDGsアイデア博」に参加されたデザインセンター会員「NPO法人海の森・山の森事務局」様の活動をご紹介いたします。
9月19日(木)子どもたちと城ヶ島の海岸で漂着プラスチックゴミの視察・実習を行ないました!!
三浦半島の先端に位置し、相模湾と東京湾に挟まれる城ヶ島。東京湾と相模湾とにすでに流出したプラスチックゴミが潮流と風によって運ばれ、城ヶ島の海岸に大量に打ち上がっています。
この漂着ゴミは、太陽の日差しを浴びて、紫外線の影響で組成が崩れて行きます。さらにそこに波が加わるため、プラスチックは細分化されて、粉々になって行きます。これがマイクロプラスチック化するプロセスです。
5年前より、NPO法人海の森・山の森事務局様は、城ヶ島ダイビングセンターと協働で海岸のゴミ拾いを行なっていました。今年度、同NPOが行なっている横浜市の小学生への環境出前授業の中で、授業のテーマが「海洋プラスチック汚染とマイクロプラスチック」として取り組んでいる横浜市立瀬谷第二小学校6年1組。すでに湘南海岸でマイクロプラスチック粒子を採取し、マイクロプラスチックとは何か、そして何が原因でマイクロプラスチックが湘南海岸で大量に採取されたかを理解してきました。
そして次の段階として、このまま放置しておくとマイクロプラスチックを作り出してしまう原因となる大量の漂着ゴミを子どもたちと一緒に城ヶ島へ行って、その実態を視察し、一緒に海岸のゴミ拾いを行ない、どんなゴミがどれだけあったかを数値化しました。
いくら出前授業で、映像見せながら熱弁したところで、子どもたちが危機感を覚えたり、自分ごととして捉えたりするのはなかなか難しいものがあります。
海のプラスチックゴミの現場を子どもたちに見せ、何を感じ、そしてそのゴミを拾うことで何を考えたか? この現場を直に見て、何を感じ、そしてそのゴミを拾うことで何を考えてくれたのか? これからが子どもたちの正念場であり、担任の中城先生とともに子どもたちのアイデアの芽を引き出し、育てるか。今年も何か面白いことになりそうな予感がします。
神奈川県城ヶ島の漂着プラスチックゴミ拾い
ゴミの総重量:40.836kg
● ゴミ詳細
ビン・缶・金属:15.19kg
ペットボトル:4.60kg
紙ゴミ:10.02kg
プラスチック:11.01kg
吸い殻:0.016kg
■ 主催
NPO法人海の森・山の森事務局
横浜市立瀬谷第二小学校6年1組
■ 協力
城ヶ島ダイビングセンター、ダイワ(グローブライド株式会社)
■ 助成
ヨコハマSDGsデザインセンター、公益財団法人イオン環境財団、公益財団法人安藤スポーツ・食文化振興財団、パタゴニア