デザインセンターが提案!「海と陸のSDGsモニター親子ツアー」に息子と行ってみたら意外とツボった件

皆さん、本年もよろしくお願い致します。

ヨコハマ・SDGsデザインセンターの竹田です。

皆さんはどんな年末年始をお過ごしになりましたでしょうか。

 

 

元気が有り余っているお子さんを持つご家庭ですと、年末年始を子どもとどう過ごすか頭を抱えた方も少なくなかったのではないでしょうか?

私もその1人!

子どもと遊ぶと言っても、マンネリ化するし、親としたらできれば「お勉強」も兼ねた知的好奇心をくすぐるような「遊び」を親子で体験したいですよね!?

そんなご家庭に朗報!

私は年の瀬を前に「海と陸のSDGsモニター親子モニターツアー」なるイベントに息子と参加してきました。

SDGs教育って、昨今盛んに行われていますよね。

(デザインセンターのプロジェクトの一つ「ヨコハマ・ウッドストロー プロジェクト」でもワークショップ開催しており、連日たくさんの問い合わせをいただいております!詳しくは、こちら→ヨコハマ・ウッドストロー プロジェクトとは!

 

 

さて、このツアーは、ヨコハマSDGsデザインセンターの麻生総合コーディネーターが企画構想していた内容を”京浜臨海部産業観光協議会”の商品開発部会にて検討し、ツアーの形にまとめていただき実現しました!

京浜臨海部産業観光協議会:京浜臨海部を産業観光の側面でとらえ、集客につなげるため、2010年に神奈川県、横浜市、川崎市の3者が民間企業と連携し発足。

後述しますが、このツアーの”体験先”に入っている「武松商事」さんは、デザインセンターとの繋がりの中で本ツアーへの参画が企画されました。

ヨコハマSDGsデザインセンターに入ることで、こうしたネットワークブランディングの醸成にも繋がりますよ!

 

 

午前9時前に品川駅に集合!

集まったのは、小学生の子どもとその保護者の約30名。定員以上の応募があって抽選を実施したんだそう。

(私たち親子は取材ということで特別に2歳児の参加を許可いただきました)

出迎えてくれたのは京急の貸切列車「Le Ciel(ル・シエル)」!

 

数十人で贅沢に列車を堪能しました。

海のSDGs親子ツアーでは「八景島シーパラダイス」へ。

ノンストップで品川から金沢八景まで走行します。

8階建てのビルほどの高さから臨む景色に乗り物好きの男の子たちも大興奮した様子!

 

 

 

金沢八景駅に到着すると…なんとまたまた“貸切”の屋根のない2階建てのオープントップバスがお出迎えです。

バスの高さは3m50cmほど!

この日はポカポカ陽気の冬晴れ!

アオサの香り漂う海風に吹かれながらバスガイドさんの金沢八景の史跡や神社仏閣の解説に耳を傾けていると、あっという間に八景島シーパラダイスに到着です。

八景島シーパラダイスでは、「海のSDGsを学ぶ」をテーマに、「東京湾ワンダーウォッチャーズ」と「バックヤードツアー」の2つのプログラムを実施します。

参加者には八景島シーパラダイスオリジナルの「バックヤードツアー学習帳」をプレゼント!

ワクワクするような学習帳に沿ってツアーが始まります。

 

 

 

 

まずは、「東京湾ワンダーウォッチャーズ」!

シーパラダイスの敷地内に設置された東京湾に浮かぶ水族館「うみファーム」で海の生態系や海ごみ問題について、生き物や展示物を見て回りながら学びます。

赤潮発生のメカニズムやクラゲについて飼育員さんが教えてくれます。

海洋生物の胃の中の内容物をDNA検査し、東京湾の海洋生態系について研究をしているんだそう!

 

 

バックヤードツアーでは、飼育スタッフの方が水族館のバックヤードを案内してくれながら、海洋資源や海ごみ問題、海洋生物の繁殖などについて解説してくれます。

アオウミガメの餌やりを通して、ビニールゴミがいかにアオウミガメにとって脅威であるか…

案内してくださった飼育員の大谷さんは「ビニール袋を見間違えてクラゲだと思って誤飲してしまう…カメは当然ビニール袋などプラスチック類は消化することができないため身体に溜まり、死んでしまう恐れがあります。食べ物だと思ったら食べます。みなさんもゴミの捨て方、今一度考えてくださいね」と参加者に訴えていました。

 

 

続いて大谷さんが案内してくれたのは、水族館で飼育している海洋生物たちの”食糧”倉庫!

食糧倉庫といっても、ギンギンに冷え切った巨大な冷凍室!

八景島シーパラダイスでは、漁師の方から「未利用魚」を仕入れています。

未利用魚とは、「サイズが規格外だったり、トゲがあるなど手間がかかったり、漁獲量が極端だったり(少ない・多い)一般に知られていないことで買われないといった理由で市場にあまり出ない魚のこと」です。

例えば、神奈川県産のサバや日本ではあまり人気がない「シイラ」などが未利用魚です。シイラはハワイでは「マヒマヒ」と呼ばれ、高級魚として扱われているのだそう!

 

 

 

資源を大切に、獲りすぎないこと。店頭に並ばないお魚もうまく活用することが大切ですよ」と大谷さん。

八景島シーパラダイスでは、この未利用魚を飼育している海洋生物たちの餌として与えているほか、

うみファームにある「おさかなマルシェ」で販売しています。

ちなみに、おさかなマルシェで購入した未利用魚はシーパラ内にあるレストランで調理して食べられるのだそう!時間があったらトライしてみたかった…次回のお楽しみですね!

 

 

 

 

 

 

 

今回のツアーの企画に参画している京浜急行電鉄さん

京急沿線にSDGsに取り組む企業と連携して幅広くSDGsを盛り上げるツアーを今後も形を変えながら開催したいです。鉄道とその周辺域でSDGsをより多くの皆様に広く普及したい」と意気込みを教えてくださいました。

 

 

 

 

さぁ、バスに乗り込んで続いて向かう先は「陸のSDGs」! ということで、バスで10分ほどにある「武松商事」さんへ。

横浜市民の方だったらおそらく目にしたことはあるでしょう。

「グリーンの輪っかが4つ連なった青色」の廃棄物集車を!

そう!「武松商事」さんでは、廃棄物収集運搬の業務を行っています。が、その事業を通してアップサイクルのワークショップやリサイクル事業など幅広く事業を実施しています。

まず訪問してドドドーン!と目に飛び込んでくるのが「リサイクル品」の数々!それでもつい前日に出荷したそうで数は少ないのだそう!

 

詳細は企業秘密とのことで写真は控えます!

まだまだ使えるけど引っ越しや子どもが大きくなって使わなくなった家財やおもちゃなどの不要品を回収し、フィリピンなどに送っているのだそう。

日本製のものは例え古くても大変需要があるのだそう。確かに、子どもたちも倉庫の中をグルグル見学しながら、「もったいないな!これ価値があるんじゃない?欲しい!」と声がたくさん上がっていました。

ゴミにするのではなく、新しい持ち主を探すための取り組みに、子どもたちも感銘を受けていました。

 

見学後は2階に上がると…色鮮やかななフロアに!

カーテンや毛糸、ビーズなど廃棄物として出されたものをうまく活用し、手作りのピアスやブレスレットが可愛く陳列!

もちろん毛糸やビーズも買うことができます。格安で!

 

 

これらはアップサイクルのワークショップにも活用します。

レクチャーを受けた後、今回は牛乳パックを使った三角コインケースを製作

トンカチを使ったりと危なっかしそうに見えましたが、子どもたちは楽しそうに取り組んでいました。

 

今回のツアーを通して子どもたち、そして保護者の方にもお話を伺いました。

 

 

 

参加した小学生の男の子「まだ使えるものが他の人たちに使ってもらえる考えはいいなと思いました。コインケース作りも楽しい!八景島シーパラダイスでも海がどうなっているか知れたし楽しかったです。東京湾にゴミがたくさん捨てられている現実にも驚かされました

 

 

 

参加した保護者の方「小学一年生でもSDGsを学べてよかったです。娘と海に行ったり遊びに行くときに、プラごみの処理や海洋プラ問題などについて問題を追いかけていますが、今回実際に現場の飼育員さんの話を聞いて娘も響いたかと思います。小学一年生なのでこのことを長く覚えられるかわかりませんが、継続して子どもには伝えていきたいです。

 

横浜商科大学名誉教授で京浜臨海部産業観光推進協議会の部会長を務める羽田耕治さんに今回のツアーの意義について教えていただきました。

海を育てるというテーマはSDGsに繋がっています。また陸のSDGsについても廃棄物処理が大切な産業活動であることをみなさんに知ってほしいです。

これらの様々な体験を通したSDGsが、地域活性にも繋がると確信しているので今後推進していきたいです。

 

 

さて、このツアー、冒頭でも書きましたが麻生総合コーディネーターの提案が始まりです。

京浜臨海部産業観光協議会のSDGsに関する講演会で我がデザインセンターの麻生総合コーディネーターが登壇をした際に、

「こんなSDGs教育ツアー」ができたらと提案をしたことがきっかけで、麻生コーディネーターが協議会に入り、

商品開発部会のメンバーとして、このツアーの企画を京急さんや神奈川県さんなど皆さんと一緒に考えて生まれたツアーなんです。

 

 

麻生総合コーディネーター「SDGsを絡めた教育研修旅行ニーズがあり、デザインセンターにも非常に多くの問い合わせが来ているため、京浜臨海部でSDGs研修旅行ができないか提案したことが背景にあります。

SDGsを楽しみながら学べるツアーになっています。海を守るためには陸も守らなければならず海と陸の両輪でSDGsを達成する必要があるというテーマ性を考えてツアーを作りました、そのことを皆さんに感じとってもらいたいですね。

参加してもらった武松商事さんのプログラムはデザインセンターとのつながりの中で実現しました。ぜひデザインセンターではお困りの事業者のブランディングにもお役に立てられるかと思います。

 

 

「自社のSDGsな取り組みをより多くの方に知ってもらいたい!」「研修プログラムがあれば、我が社も参加したい!」という事業者の皆さん!

ヨコハマSDGsデザインセンターへの会員登録をお待ちしております!

 

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